いくらかかるの研究所あと一歩踏み込む暮らしの計算機

エアコンの能力(畳数)の選び方 大きめを買うと電気代は?

「6畳の部屋に10畳用を付けると、電気代は安くなる?」「暖房が弱くないのはどの大きさ?」に答えるためのツールです。 同じ部屋・同じ使い方で、冷房能力2.2kWから7.1kWまでのエアコンを1台ずつ計算し、1年の電気代と、能力が足りずに処理できない暖房・冷房の割合を並べます。 計算には、住宅省エネ基準の公的な計算方法(建築研究所)のエアコンの計算をそのまま使っています。

更新日:2026-10-08

住まいと部屋

省エネ基準の地域区分:6地域(国土交通省の地域区分表による)

わからなければ、建てた年に近いものを選んでください。

部屋の種類

畳

約9.7m²(1畳=1.62m²で換算)

機種の効率と電気料金

機種の効率

どちらも、能力が大きいほど効率(能力÷消費電力)が少し下がる推定式です。

円/kWh

初期値は家電公取協の目安単価(31円/kWh)です。

試算結果

子ども部屋・個室・6畳で、暖房の能力が足りる一番小さい機種は

冷房能力 2.2kW(1年 約8,200円)

1段大きい2.5kWにすると、電気代は1年約300円高くなり、処理できない暖房はどちらも0.0%です。

公的な計算方法で、標準的な使い方(在室時間・設定温度は固定)をしたときの目安です。

能力ごとの1年の電気代と、処理できない負荷の割合
冷房能力1年の電気代暖房の電気処理できない暖房処理できない冷房
2.2kW8,200円161kWh0.0%4.4%
2.5kW8,500円167kWh0.0%4.4%
2.8kW8,700円173kWh0.0%4.4%
3.6kW9,200円186kWh0.0%4.4%
4.0kW9,300円189kWh0.0%4.4%
5.6kW6,700円159kWh0.0%4.4%
6.3kW7,400円175kWh0.0%4.4%
7.1kW8,500円197kWh0.0%4.4%

色つきの行が、処理できない暖房が5%以下(当サイトの基準)になる一番小さい機種です。この条件では、処理できない冷房の割合は能力を大きくしても変わりません(下の「結果の見方」を参照)。

気になる機種のカタログの消費電力で比べるなら:2.2kWと2.5kWを比較ツールで比べる

この条件のままのURLで共有できます(入力した内容はURLにだけ入り、サーバーには送りません)。

足りる一番小さい機種 2.2kW・1年 約8,200円結果へ ↓

このページの数値や表は、出典として「いくらかかるの研究所」の名前を示していただければ、テレビ・新聞・ウェブ記事・SNSなどで事前の連絡なしにお使いいただけます。紹介・引用について

計算の例(東京都千代田区・断熱等級4相当・ふつうの機種)

結果の見方

よくある質問

大きめのエアコンを買うと、電気代は安くなりますか?

この部屋の条件によります。上の例(6畳の個室)では、2.2kWより2.8kWのほうが電気代は1年約500円高くなりました。処理できない暖房は、2.2kWが0.0%、2.8kWが0.0%でした。 一方、能力が足りない機種では、処理できない暖房が増えます。表の「処理できない暖房」と電気代を両方見て選んでください。

カタログの「〇畳用」とは違いますか?

このツールは畳数の目安ではなく、住まいの地域・断熱性能・部屋の広さから計算した暖房・冷房の負荷で比べています。そのため、同じ畳数でも、寒い地域や断熱性能の低い家では大きい能力が必要になります。

入力した内容は保存されますか?

保存されません。計算はすべてお使いのブラウザの中で行います。条件はページのURLに入るので、ブックマークや共有に使えます。

計算方法

建築物省エネ法の住宅の評価で使われている「エネルギー消費性能の算定方法」のうち、ルームエアコンの消費電力量の計算(第四章第三節)を使っています。 建築研究所などが公開しているPython実装(pyhees)をTypeScriptに移植し、同じ入力で結果が一致することをテストで確かめています。

  1. 地域区分と断熱性能から、公的な計算方法の標準的な住宅(床面積120.08m²、4人世帯)の部屋ごとの暖房・冷房の負荷を1時間ごとに1年分求めます。
  2. その負荷を部屋の広さに合わせて比例させます(1畳=1.62m²で換算)。
  3. エアコンの定格能力と効率(能力÷消費電力)から、1時間ごとの外気温・湿度に応じた消費電力量を計算し、1年分を合計します。
  4. 消費電力量に電気料金単価を掛けて、電気代にします。

前提条件と誤差

使い方在室時間・設定温度・運転する時間帯は、公的な計算方法の標準住戸の生活スケジュールに固定されます。自分の使い方と大きく違う場合は、金額も変わります。
住まい戸建住宅を前提としています。断熱性能は等級ごとの基準値(UA値)で計算し、日射の取り込みやすさは国の仕様基準の値を使います。
気象地域区分ごとの公的な計算方法の代表的な1年分の気象データ(標準年)を使います。近年の猛暑や、熱帯夜の湿度の高さは反映されていないため、とくに冷房の電気代は実際より少なめに出ることがあります。
湿気(潜熱)冷房は、温度を下げる負荷(顕熱)と湿気を取る負荷(潜熱)の両方を公的な計算方法で計算します。エアコンが処理しきれない分は「処理できない負荷」として別に示し、電気代には入りません。
気密・換気公的な計算方法には気密性能(C値)の入力がないため、すき間風の違いは計算に入りません。換気は公的な計算方法の標準の条件です。
部屋リビングは標準住戸の主たる居室、個室は子ども部屋のスケジュールを使います。
効率がわからない機種公的な計算方法で効率不明の機種に使う推定式(区分(は))で計算します。省エネ性の高い機種の目安には区分(い)の推定式を使います。
電気料金初期値は家電公取協の目安単価 31円/kWh(税込)(2022-07-22改定)です。検針票から求めた自分の単価に変えると、実態に近づきます。
含まないもの待機電力、フィルターの汚れ、機器の経年劣化、室外機の設置状況、電気料金の将来の変動。

出典

断熱性能・負荷データの作成日:2026-09-23