お葬式の費用はいくら? 種類別の相場とお布施・香典、戻ってくるお金・火葬料(政令指定都市・東京23区)
更新日:2026-10-29
お葬式にかかる費用を、喪主を経験した人への全国調査(鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査」)で見ていきます。あわせて、健康保険から戻ってくるお金と、市ごとに大きく違う火葬料を、市や東京都の公表資料からまとめました。
この記事でわかること
- お葬式の費用の総額は 96.73万円(中央値)で、前回の2024年調査(94.21万円)より2.52万円増えました。
- いちばん多いのは家族葬で47%、費用は96.39万円です。一般葬は122.01万円、直葬・火葬式は49.56万円です。
- 会社員などの健康保険(協会けんぽ)からは埋葬料50,000円、国民健康保険・後期高齢者医療からは市区町村が決める葬祭費(例:新宿区7万円、神戸市5万円)が、申請で受け取れます。
- お布施(お寺などへのお礼)の平均は22.4万円、受け取った香典の平均は47.2万円でした(2022年の調査)。
- 市営の火葬場の火葬料(大人・市民)は、政令指定都市で新潟市・浜松市の無料から、京都市・堺市・福岡市の20,000円まで。東京23区は公営でも44,000円、民営は80,000円〜です。
お葬式の費用の総額と内訳
| 基本料金(祭壇・棺・搬送・式場など) | 72.02万円 |
|---|---|
| 飲食費(通夜ぶるまい・精進落としなど) | 11.67万円 |
| 返礼品費(会葬御礼・香典返しなど) | 13.03万円 |
| 総額 | 96.73万円 |
2026年2〜3月に、直近2年以内に喪主を経験した40歳以上の2,000人に聞いた調査。値は中央値(調査会社が再集計)。内訳の名前の説明(かっこの中)は、一般的な項目の例です。
お葬式の種類別の費用と割合
| 種類 | 費用(中央値) | 前回からの増減 | 選んだ人の割合 |
|---|---|---|---|
| 一般葬 | 122.01万円 | +0.63万円 | 30.2%(前回 30.1%) |
| 家族葬 | 96.39万円 | +6.49万円 | 47%(前回 50%) |
| 一日葬 | 74.43万円 | +1.99万円 | 11.9%(前回 10.2%) |
| 直葬・火葬式 | 49.56万円 | +1.71万円 | 10.8%(前回 9.6%) |
- 家族葬は前回より6.49万円増え、増え方がいちばん大きくなっています。
- 喪主の63.8%は事前に準備をしておらず、葬儀社を自分で決めた人の87.1%は、1社だけで決めるか見積もりを取りませんでした。
お布施と香典(2022年の調査の参考値)
最新の2026年の調査の発表には、お布施と香典の金額がありません。そのため、同じ鎌倉新書の第5回お葬式に関する全国調査(2022年)(2022年3月11日〜13日、2020年3月〜2022年3月に喪主(または喪主に準ずる立場)を経験した40歳以上の男女、1,955人)の平均を参考に載せます。上の費用(中央値)とは、調査の年も集計のしかたも違います。
- お布施(お寺・教会・神社など宗教者へのお礼):平均22.4万円(2020年の調査では23.7万円)。 多かったのは1万円以上〜10万円未満(28.4%)、10万円以上〜20万円未満(23.9%)、20万円以上〜30万円未満(15.3%)です。
- 受け取った香典の合計:平均47.2万円(2020年の調査では71.1万円)。 多かったのは10万円未満(28%)、20万円以上〜40万円未満(17.3%)、10万円以上〜20万円未満(13.7%)です。調査では、参列者が減ったことが主な理由と考えられるとしています。
- 喪主から見て、「自分の親」の葬儀で26.3%、「配偶者の親」の葬儀で11.1%、「自分の祖父母」の葬儀で7.4%の人は香典を包んでいませんでした。
健康保険から戻ってくるお金
- 会社員・公務員などの健康保険(協会けんぽの例):被保険者が亡くなると、生計を維持されていた人に埋葬料50,000円。家族(被扶養者)が亡くなったときも、被保険者に家族埋葬料50,000円が出ます。健康保険組合は、これに上乗せがあることがあります。
- 国民健康保険・後期高齢者医療:葬祭を行った人(喪主)に葬祭費。金額は市区町村などが決めていて、新宿区(東京23区の例)は70,000円、神戸市は50,000円です。葬祭を行った日の翌日から2年で申請できなくなります。
家族葬の中央値(96.39万円)から協会けんぽの埋葬料50,000円を引くと、約91.39万円です。
火葬料は市によって大きく違う
政令指定都市の市営の火葬場(大人・市民)
| 市 | 火葬料 | 区分 |
|---|---|---|
| 新潟市 | 無料 | 12歳以上・市内 |
| 浜松市 | 無料 | 市民(年齢の区分なし) |
| 名古屋市 | 5,000円 | 大人・市民 |
| 熊本市 | 6,000円 | 大人(12歳以上)・市内 |
| 千葉市 | 6,000円 | 12歳以上・市内 |
| 相模原市 | 6,000円 | 12歳以上・市内 |
| 川崎市 | 6,750円 | 大人・住民(かわさき南部斎苑・北部斎苑) |
| さいたま市 | 7,000円 | 12歳以上・市内 |
| 広島市 | 8,200円 | 市民(年齢の区分なし) |
| 仙台市 | 9,000円 | 6歳以上・市民 |
| 岡山市 | 10,000円 | 大人・市内(東山斎場・岡山北斎場) |
| 静岡市 | 10,000円 | 12歳以上・市内 |
| 大阪市 | 10,000円 | 市民・大人(10歳以上) |
| 横浜市 | 12,000円 | 大人・住民(市営4斎場) |
| 神戸市 | 12,000円 | 大人(10歳以上)・市民 |
| 北九州市 | 15,000円 | 大人(10歳以上)・市内 |
| 札幌市 | 16,000円 | 12歳以上・市内(2026年4月1日から) |
| 京都市 | 20,000円 | 市内大人(10歳以上) |
| 堺市 | 20,000円 | 大人(12歳以上)・市内 |
| 福岡市 | 20,000円 | 大人・市内 |
2026年10月28日に各市のページ・条例で確認(川崎市・横浜市は東京都の調査の令和7年9月末時点の料金)。「大人」の年齢は市によって10歳以上・12歳以上などと違います。市外の人は、多くの市で数万円になります。
東京23区の火葬場(大人)
- 瑞江葬儀所(都営):59,600円(住民)
- 臨海斎場(区の組合が運営):44,000円(組合の5区の区民)
- 民営の火葬場(7か所):80,000円〜(いちばん安い戸田葬祭場の最低料金。ほかの6か所は90,000円〜)
東京23区は、9か所の火葬場のうち7か所が民営です(東京都の調査)。いちばん安い臨海斎場でも44,000円で、政令指定都市の市営の火葬場(無料〜20,000円)よりかなり高くなります。 多摩地域の市の公営の火葬場は、住民は無料のところが多くなっています(同じ調査)。
この数字の見方
- お葬式の費用は、調査に答えた人の中央値です。地域・宗教・参列者の人数で大きく変わります。調査の内訳は基本料金・飲食費・返礼品の3つで、お寺へのお布施やお墓の費用は内訳に入っていません。
- お布施・香典は2022年の調査の値です。お布施は地域やお寺との関係で、香典は参列者の人数で大きく変わります。
- 火葬料は、市営の火葬場の住民の料金です。待合室・骨つぼ・式場の使用料は別です。
- 介護が続いたときの費用は、介護費用(1か月の自己負担)で計算できます。
出典
- 株式会社鎌倉新書(いい葬儀)「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」
- 東京都保健医療局「火葬場の運営等に係る実態調査<概況>(令和8年3月)別表 火葬料金一覧(令和7年9月末時点)」
- 全国健康保険協会(協会けんぽ)「ご本人・ご家族が亡くなったとき(埋葬料・埋葬費)」
- 新宿区「国民健康保険 葬祭費」
- 神戸市「国民健康保険 葬祭費の申請」
- 株式会社鎌倉新書(いい葬儀)「第5回お葬式に関する全国調査(2022年)お布施・香典」
- 札幌市「札幌市の斎場(火葬場)利用案内(火葬料)」
- 仙台市「葛岡斎場(火葬料)」
- さいたま市「さいたま市の斎場(火葬料)」
- 千葉市「千葉市内の斎場(火葬場)について(よくある質問)(火葬料)」
- 東京都「東京都 火葬場の運営等に係る実態調査<概況>(令和8年3月)別表 火葬料金一覧(火葬料)」
- 東京都「東京都 火葬場の運営等に係る実態調査<概況>(令和8年3月)別表 火葬料金一覧(火葬料)」
- 相模原市「相模原市営斎場 施設案内(火葬料)」
- 新潟市「新潟市 斎場について(火葬料)」
- 静岡市「静岡市 斎場の使用料(火葬料)」
- 浜松市「浜松市営斎場 火葬(火葬料)」
- 名古屋市「名古屋市 八事斎場(火葬料)」
- 京都市「京都市中央斎場 利用方法(火葬料)」
- 大阪市「大阪市 市立斎場のご案内(火葬料)」
- 堺市「堺市立斎場条例(火葬料)」
- 神戸市「神戸市 市営斎場(火葬料)」
- 岡山市「岡山市 料金表について(火葬料)」
- 広島市「広島市火葬場等条例(火葬料)」
- 北九州市「北九州市 市営斎場(火葬料)」
- 福岡市「福岡市 葬祭場刻の森(火葬料)」
- 熊本市「熊本市斎場(火葬料)」