結果の見方
- 年間の差額:2台の年間電気代の差です。同じ条件で比べているので、金額そのものより「差」に意味があります。
- 取り戻せる年数:価格差(または買い替え費用)÷ 年間の差額 で出した単純な目安です。電気料金の値上がりや、修理費は含みません。
- 元が取れる価格差:比べる年数のうちに電気代の差で取り戻せる、価格差の上限です。店頭の価格差がこれより小さければ、省エネ性の高い機種のほうが得になる目安です。
- 処理できない負荷:エアコンの能力が足りず、部屋を設定温度まで暖められない・冷やせない分の割合です。 小さい機種ほど電気代が安く出ることがありますが、それは能力不足で運転しきれていないためです。この割合が5%を超えると「能力が足りない可能性」を表示します。
よくある質問
省エネ性の高い機種は、高くても買ったほうが得ですか?
価格差を、何年で電気代の差で取り戻せるかによります。このシミュレーターで2台のカタログ値と価格を入れると、取り戻せる年数と、元が取れる価格差の上限が出ます。 暖房をよく使う寒い地域や、広い部屋ほど電気代の差は大きくなります。
カタログの消費電力はどこに書いてありますか?
メーカーのカタログや製品ページの仕様表で、「冷房」「暖房」それぞれの「能力(kW)」と「消費電力(W)」の欄にあります。範囲(例:0.5〜3.4kW)ではなく、真ん中の定格の値を入れてください。
「わからない」で計算すると差が小さく出るのはなぜですか?
国の計算方法の推定式では、効率の区分(は)と(い)の差は1〜2割程度です。実際の効率は機種ごとに違うので、どちらもカタログの値を入れると、その2台の差がそのまま反映されます。
エアコンは何年くらい使うものですか?
資源エネルギー庁は、内閣府「消費動向調査」をもとに、エアコンの平均使用年数を約14年と紹介しています。回収年数がこれより長い場合、電気代の差だけで買い替え費用を取り戻すのは難しい目安になります。
入力した内容は保存されますか?
保存されません。計算はすべてお使いのブラウザの中で行います。条件はページのURLに入るので、ブックマークや共有に使えます。
計算方法
建築物省エネ法の住宅の評価で使われている「エネルギー消費性能の算定方法」のうち、ルームエアコンの消費電力量の計算(第四章第三節)を使っています。 建築研究所などが公開しているPython実装(pyhees)をTypeScriptに移植し、同じ入力で結果が一致することをテストで確かめています。
- 地域区分と断熱性能から、国の標準的な住宅(床面積120.08m²、4人世帯)の部屋ごとの暖房・冷房の負荷を1時間ごとに1年分求めます。
- その負荷を部屋の広さに合わせて比例させます(1畳=1.62m²で換算)。
- エアコンの定格能力と効率(能力÷消費電力)から、1時間ごとの外気温・湿度に応じた消費電力量を計算し、1年分を合計します。
- 消費電力量に電気料金単価を掛けて、電気代にします。
前提条件と誤差
| 使い方 | 在室時間・設定温度・運転する時間帯は、国の標準住戸の生活スケジュールに固定されます。自分の使い方と大きく違う場合は、金額も変わります。 |
|---|---|
| 住まい | 戸建住宅を前提としています。断熱性能は等級ごとの基準値(UA値)で計算し、日射の取り込みやすさは国の仕様基準の値を使います。 |
| 部屋 | リビングは標準住戸の主たる居室、個室は子ども部屋のスケジュールを使います。 |
| 効率がわからない機種 | 国の計算方法で効率不明の機種に使う推定式(区分(は))で計算します。省エネ性の高い機種の目安には区分(い)の推定式を使います。 |
| 電気料金 | 初期値は家電公取協の目安単価 31円/kWh(税込)(2022-07-22改定)です。検針票から求めた自分の単価に変えると、実態に近づきます。 |
| 含まないもの | 待機電力、フィルターの汚れ、機器の経年劣化、室外機の設置状況、電気料金の将来の変動。 |
出典
- 建築研究所「住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム」技術情報(第四章第三節 ルームエアコンディショナー)
- 建築研究所ほか「pyhees」(上記算定方法のPython実装、MITライセンス)
- 国土交通省「住宅性能表示制度 断熱等性能等級の基準」
- 国土交通省「地域区分新旧表(令和2年7月時点)」(市区町村と地域区分の対応)
- 総務省「全国地方公共団体コード」(市区町村の名称とコード)
- 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問(電力料金目安単価)」
- 不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」
- 資源エネルギー庁「27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!」
断熱性能・負荷データの作成日:2026-09-23