戸建てとマンション、光熱費はいくら違う?(環境省の全国調査)
更新日:2026-10-03
戸建てとマンション(集合住宅)で、光熱費はどれくらい違うのか。環境省が全国の世帯を調べた「家庭部門のCO2排出実態統計調査」(令和5年度、令和5年4月〜令和6年3月)の結果からまとめました。
この記事でわかること
- 1年の光熱費は、戸建てが20.8万円、集合住宅が13.5万円で、戸建てが約1.54倍です(電気・都市ガス・LPガス・灯油の合計)。
- 差がいちばん大きいのは暖房で、エネルギー消費量は戸建て8.9GJ、集合住宅2.9GJ(約3.1倍)。全体の差(14.1GJ)の約43%を暖房が占めます。
- 同じ世帯人数で比べても、戸建てのほうが多くなります(CO2排出量で、2人世帯は約1.40倍、4人世帯は約1.34倍)。
- 平均の床面積は戸建て127.3m²、集合住宅55.1m²です。床面積1m²あたりの光熱費にすると、戸建て約1,634円、集合住宅約2,450円で、集合住宅のほうが多くなります。
エネルギーの種類ごとの光熱費(1世帯・1年)
| 種類 | 戸建て | 集合住宅 | 全体 |
|---|---|---|---|
| 電気 | 13.8万円 | 7.8万円 | 11.1万円 |
| 都市ガス | 2.9万円 | 3.2万円 | 3.0万円 |
| LPガス | 2.0万円 | 2.1万円 | 2.0万円 |
| 灯油 | 2.1万円 | 0.4万円 | 1.3万円 |
| 合計 | 20.8万円 | 13.5万円 | 17.4万円 |
電気代は戸建てが約1.77倍、灯油は戸建てが2.1万円に対して集合住宅は0.4万円です。都市ガスとLPガスはほぼ同じでした。
用途ごとのエネルギー消費量(1世帯・1年)
| 用途 | 戸建て | 集合住宅 | 戸建て ÷ 集合 |
|---|---|---|---|
| 暖房 | 8.9GJ | 2.9GJ | 3.07倍 |
| 照明・家電製品など | 11.9GJ | 7.3GJ | 1.63倍 |
| 給湯 | 10.4GJ | 7.2GJ | 1.44倍 |
| 冷房 | 1.4GJ | 1.0GJ | 1.40倍 |
| 台所用コンロ | 1.9GJ | 1.9GJ | 1.00倍 |
差の大きい順に並べています。用途ごとの値の合計は、四捨五入のため全体の値(戸建て34.3GJ、集合住宅20.2GJ)と少し違います。
暖房は約3.1倍で、ほかの用途(1.00〜1.63倍)より差が大きくなっています。 台所用コンロは同じでした。
同じ世帯人数で比べると(CO2排出量)
戸建ては世帯人数が多い傾向があるため、人数をそろえて比べました。資料に光熱費の人数別の値はないため、CO2排出量(電気・ガス・灯油の合計)で比べています。
| 世帯人数 | 戸建て | 集合住宅 | 戸建て ÷ 集合 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 1.99t | 1.25t | 1.59倍 |
| 2人 | 2.88t | 2.06t | 1.40倍 |
| 3人 | 3.51t | 2.64t | 1.33倍 |
| 4人 | 3.86t | 2.89t | 1.34倍 |
| 5人 | 4.26t | 3.56t | 1.20倍 |
| 6人以上 | 5.21t | 3.68t | 1.42倍 |
同じ床面積で比べると(CO2排出量)
延べ床面積の区分ごとに比べました。資料で両方の値がある区分だけを載せています。
| 延べ床面積 | 戸建て | 集合住宅 | 戸建て ÷ 集合 |
|---|---|---|---|
| 25〜50㎡ | 2.11t | 1.45t | 1.46倍 |
| 50〜75㎡ | 2.63t | 1.91t | 1.38倍 |
| 75〜100㎡ | 2.65t | 2.22t | 1.19倍 |
| 100〜125㎡ | 2.89t | 2.50t | 1.16倍 |
| 125〜150㎡ | 3.26t | 2.23t | 1.46倍 |
| 150〜200㎡ | 3.52t | 2.81t | 1.25倍 |
どの床面積の区分でも、戸建てのほうが多くなっています(1.16〜1.46倍)。
この数字の見方
- 調査した世帯の平均です。資料には「戸建住宅と集合住宅の違いによる影響だけでは説明できない。一般的に戸建住宅に住む世帯は、集合住宅に住む世帯と比べて世帯人数が多い、高齢世帯の割合が大きい等」と書かれています。人数・床面積をそろえた表でも、地域や建てた時期などの違いは残ります。
- 光熱費は基本料金を含む実際の支払いで、令和5年度には国の電気・ガス料金の支援で値引きされた月が含まれます。
- グラフの数値ラベル(小数第1〜2位)から転記しています。
自分の家で計算するには
- 光熱費の生涯総額シミュレーター 断熱性能・給湯器で何十年分がいくら違う?:断熱性能・給湯器・家族の人数から、冷暖房・お湯・家電の光熱費を公的な計算方法で出します(戸建ての標準的な家で計算します)。
- 断熱リフォームで冷暖房費はいくら下がる? シミュレーター:断熱性能を上げたときの冷暖房費の差を計算します。
- 電気代の単価 計算ツール:検針票から自分の電気の単価を出し、同じ人数の世帯の平均と比べます。
出典
- 環境省「令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値)(令和7年6月)」(図1-68 建て方別世帯当たり年間エネルギー種別支払金額(p.39)、参考図2-26 建て方別世帯当たり年間用途別エネルギー消費量(p.170)、図1-16・1-17 建て方別世帯人数別世帯当たり年間エネルギー種別CO2排出量(p.10)、図1-31・1-32 建て方別延べ床面積別世帯当たり年間エネルギー種別CO2排出量(p.20)。集計世帯数が10未満の区分は資料に表示がない、図4-19 建て方別延べ床面積(p.139))