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太陽光発電 何年で元が取れる? 発電量・回収年数シミュレーター

住んでいる場所と屋根の向き・傾きから、太陽光発電の1年の発電量を住宅省エネ基準の公的な計算方法(建築研究所)で求め、 設置費用・維持費・売電と自家消費から何年で元が取れるかを試算します。費用の初期値は、国の審議会(調達価格等算定委員会)の資料の数字です。

更新日:2026-09-26

場所と屋根

日射地域区分:A3区分(A1〜A5。数字が大きいほど日射量が多い)地域区分:6地域(建築研究所の区分表による)

パネルは屋根と平行に載せる(屋根置き形)として計算します。

kW

見積書の「太陽電池容量」「システム容量」の数字です。住宅用(10kW未満)が対象です。

%

わからなければ公的な計算方法の既定値(92.7%)のままにしてください。カタログに力率0.95時の値があれば、その値です。

費用
万円

見積もりの総額を入れてください。初期値は国の審議会の資料にある2025年の新築の平均(28.9万円/kW)× 容量です。

万円

国や自治体の補助金を受ける場合は、その額を入れてください。

維持費(点検・パワコン交換など)

電気の使い方と単価

発電した電気のうち、家で使う割合

家電・照明・換気は、公的な計算方法の標準的な家(床面積約120m²)の使い方です。昼間に家にいる時間が長い家や、IHで調理する家では、家で使う割合はもっと高くなります。

円/kWh

家で使った分は、この単価で電気を買わずに済むとして計算します。初期値は家電公取協の目安単価(31円/kWh)です。

円/kWh

初期値は2026年度に始めた場合の国の買取価格(FIT)です。

円/kWh
円/kWh

買取期間が終わった後(卒FIT)の単価です。初期値は東京電力EPの標準的な買取単価(8.5円/kWh)です。

試算結果

設置費用を取り戻すまで

20年では取り戻せない

1年の発電量は 約5,010kWh(1kWあたり 1,002kWh)。20年間の損得は 約22.1万円の損 です。

住宅省エネ基準の公的な計算方法と、その地域の標準的な1年の日射量で求めた目安です。年ごとの天候の違いや、影・汚れは含みません。

月別の発電量

単位:kWh

02004006008001,0001月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
表で見る
月発電量
1月338kWh
2月352kWh
3月415kWh
4月502kWh
5月534kWh
6月448kWh
7月435kWh
8月501kWh
9月407kWh
10月390kWh
11月377kWh
12月312kWh

発電と家の電気(1日の平均)

発電のうち家で使うのは 32.9%、家の電気 年5,403kWhのうち太陽光でまかなうのは 30.5% です。

02.550時6時12時18時24時
5月の1日の平均(単位:kWh、1時間ごと)。塗った部分が家で使う発電で、発電のうち約23%です。1日の平均なので、晴れの日と雨の日をならした形です。
表で見る
時刻発電家の電気
0〜1時0.00kWh0.28kWh
1〜2時0.00kWh0.14kWh
2〜3時0.00kWh0.14kWh
3〜4時0.00kWh0.14kWh
4〜5時0.03kWh0.14kWh
5〜6時0.22kWh0.14kWh
6〜7時0.64kWh0.36kWh
7〜8時1.22kWh0.49kWh
8〜9時1.60kWh0.44kWh
9〜10時1.83kWh0.56kWh
10〜11時2.11kWh0.27kWh
11〜12時2.16kWh0.24kWh
12〜13時2.12kWh0.46kWh
13〜14時1.91kWh0.18kWh
14〜15時1.50kWh0.16kWh
15〜16時1.10kWh0.15kWh
16〜17時0.59kWh0.29kWh
17〜18時0.17kWh0.46kWh
18〜19時0.02kWh0.63kWh
19〜20時0.00kWh0.37kWh
20〜21時0.00kWh0.38kWh
21〜22時0.00kWh0.53kWh
22〜23時0.00kWh0.51kWh
23〜24時0.00kWh0.50kWh

家の電気の内訳(年):家電・照明・換気 2,924kWh、エアコン 2,479kWh

1年あたりのお金の出入り

項目1〜4年目売電24円5〜10年目売電8.3円11年目から売電8.5円
電気代の節約51,000円51,000円51,000円
売電収入81,000円28,000円29,000円
維持費−29,000円−29,000円−29,000円
差し引き103,000円50,000円51,000円

家で使う電気 年1,649kWh × 31円 = 電気代の節約、売る電気 年3,361kWh × 売電単価 = 売電収入。維持費は 5,740円/kW × 5kW です。

かかったお金と得したお金の累計

0円50万円100万円150万円200万円250万円0年5年10年15年20年かかったお金得したお金
かかったお金は設置費用 144.5万円 に維持費を足した累計、得したお金は電気代の節約と売電収入の累計です。2本の線が交わる年が、元が取れる年です。
表で見る
経過年数かかったお金得したお金
0年1,445,000円0円
1年1,473,700円131,776円
2年1,502,400円263,553円
3年1,531,100円395,329円
4年1,559,800円527,105円
5年1,588,500円606,120円
6年1,617,200円685,135円
7年1,645,900円764,150円
8年1,674,600円843,165円
9年1,703,300円922,181円
10年1,732,000円1,001,196円
11年1,760,700円1,080,883円
12年1,789,400円1,160,570円
13年1,818,100円1,240,257円
14年1,846,800円1,319,944円
15年1,875,500円1,399,632円
16年1,904,200円1,479,319円
17年1,932,900円1,559,006円
18年1,961,600円1,638,693円
19年1,990,300円1,718,380円
20年2,019,000円1,798,068円

投資として見ると

毎年の得は、電気代の節約+売電収入−維持費です(売電単価は年によって変わります)。

表面利回り(1年目の得 ÷ 設置費用):7.1%

使う年数利回り(IRR)今の価値での損得
10年マイナス−84.5万円
15年マイナス−69.2万円
20年マイナス−56.6万円
割引率:
この指標の見方
  • 利回り(IRR):この買い物を「設置費用を預けて、毎年の得を利息として受け取る運用」と見たときの年利です。預金や投資の利回りと比べられます。
  • 今の価値での損得:何年も先の得は、今の同じ金額より価値が低いとして、割引率で今の価値に直して足し、設置費用を引いた額です。プラスなら得です。
  • 割引率の 4% は国の公共事業の評価で当面使われている値、1%・2% は国債の実質利回りを踏まえた参考の値です(国土交通省の技術指針)。

CO2を減らせる量(1年)

  • 発電した電気の分約2.12トン-CO2

発電した電気で、電力会社の平均的な電気を置き換えたとして計算しています。 電気は全国平均の排出係数(0.423kg-CO2/kWh)、都市ガスは東京ガスの排出係数(2.09kg-CO2/m³)で換算しています。契約している会社や料金メニューによって係数は違います(環境省・経済産業省の公表値)。

この条件のままのURLで共有できます(入力した内容はURLにだけ入り、サーバーには送りません)。

20年で回収できない・年 約5,010kWh結果へ ↓

この計算の作り方と検証:国の省エネ計算(8760時間)を静的サイトのブラウザで回す設計——事前計算とTypeScript移植の切り分け(Qiita)

この試算でわかること

家の電気の使い方による違い

東京都千代田区・5kW・真南・4寸勾配、4人家族(断熱等級4相当)で、発電のうち家で使う割合と、設置費用を取り戻すまでの年数です。

家の電気家で使う割合回収
家電・照明・換気だけ24.7%20年超
+エアコン32.9%20年超
+エアコン・エコキュート(夜だけで沸かす)34.1%20年超
+エアコン・エコキュート(昼に約7割沸かす)53.2%17.6年

パネルの容量による違い

東京都千代田区・真南・4寸勾配、4人家族・エアコンあり・エコキュートなし。設置費用は28.9万円/kW × 容量で、容量によって1kWあたりの設置費用が変わる分は含みません。

容量家で使う割合回収20年間の損得
3kW46.5%19.3年+2.6万円
4kW38.6%20年超−8.9万円
5kW32.9%20年超−22.1万円
6kW28.8%20年超−36.3万円
8kW23.0%20年超−66.2万円

売電単価より買う電気の単価のほうが高いため、家で使えずに売る電気が増えるほど、1kWあたりの得は小さくなります。

維持費と家で使う割合による違い

家で使う割合を自分で決めた場合です。東京都千代田区・5kW・真南・4寸勾配、設置費用144.5万円、売電単価は初期値のまま、20年間で計算した、設置費用を取り戻すまでの年数です。

維持費 \ 家で使う割合20%35.2%50%70%
点検・パワコン交換込み
5,740円/kW・年
20年超20年超18.4年14.6年
国の買取価格の前提
3,000円/kW・年
20年超18.5年15.4年12.7年
報告された平均
1,045円/kW・年
20年超16.2年13.8年11.6年

「20年超」は、20年間では取り戻せないことを表します。維持費は上から、定期点検とパワコン交換を見込む(業界の聞き取り)、国の買取価格の前提、実際に報告された平均です。 「家で使う 35.2%」は、国の審議会の資料にある実際の売電の割合(平均64.8%)の残りです。維持費の3つの値も同じ資料の数字です。

日射地域区分ごとの発電量

日射地域区分は、国の住宅省エネ基準で、年間の日射量の多さによって全国を5つ(A1〜A5)に分けたものです。数字が大きいほど日射量が多い地域です。 市区町村ごとの区分は建築研究所の区分表で決まっていて、今の区分表ではA1区分は使われていません。

区分1kWあたり(年)5kWの場合(年)
A2区分862〜987kWh4,310〜4,930kWh
A3区分950〜1,126kWh4,750〜5,630kWh
A4区分1,009〜1,165kWh5,050〜5,820kWh
A5区分1,095〜1,255kWh5,480〜6,280kWh

真南・4寸勾配・屋根置き形、パワコンの効率は公的な計算方法の既定値(92.7%)。公的な計算方法では地域区分と日射地域区分の組み合わせごとに日射量と気温のデータがあるため、同じ日射地域区分でも地域区分によって発電量が変わります。

パネルの向きと傾きによる違い

東京都千代田区(6地域・A3区分)で、真南・4寸勾配の発電量を100%としたときの割合です。

向き(4寸勾配)発電量
南100%
南東97%
南西97%
東90%
西89%
北東82%
北西81%
北78%
傾き(真南)発電量
水平(0°)94%
2寸勾配(約11°)98%
4寸勾配(約22°)100%
6寸勾配(約31°)100%

結果の見方

よくある質問

見積書の発電量と違うのはなぜですか?

このツールは、住宅省エネ基準の公的な計算方法と、その地域の標準的な1年の日射量で発電量を求めています。見積書の計算とは、日射量のデータや補正の方法が違うことがあります。 見積書の「年間予想発電量」で損得を見たい場合は、「見積書の年間予想発電量を使う」にチェックして、その値を入れてください。

実際の設備と比べて、発電量は多めですか、少なめですか?

初期条件(東京都千代田区・真南・4寸勾配)の設備利用率(1年の発電量 ÷ 容量 × 8760時間)は11.4%です。 国の審議会の資料では、実際の住宅用太陽光の設備利用率の平均は14.1%とされています(全国の設置場所・向きの平均で、容量の数え方などの条件はこのツールと同じとは限りません)。このツールの発電量は、実際の設備の平均より少なめに出ている可能性があります。

パネルの劣化は入っていますか?

公的な計算方法には、パネルの出力が時間とともに変わる分の補正(結晶シリコン系で0.96)が入っています。年ごとに少しずつ下がっていく分は、根拠となる公的な資料が確認できていないため、計算に入れていません。

蓄電池やエコキュートと組み合わせると?

エコキュートは「お湯」の選び方で、夜だけで沸かす場合と昼に約7割沸かす場合を計算できます。エコキュートの電気代そのものの比較は、エコキュート 昼と夜、どっちで沸かすと安い?シミュレーターで試算できます。 蓄電池は、充電・放電の前提を公的な資料で確認できていないため、まだ計算していません。

家で使う割合は、どう計算していますか?

1年8760時間のそれぞれで、太陽光の発電量と家の電気の量を比べ、小さいほうを「家で使う電気」として足し合わせています。 家の電気は、公的な計算方法の標準的な家(床面積約120m²)の家電・照明・換気に、選んだ場合はエアコン(リビングと個室に1台ずつ)とエコキュートを加えたものです。 実際の家では、在宅の時間帯や家電の使い方で変わります。家で使う割合がわかっている場合は「自分で入れる」を選んでください。

買う電気の単価がわかりません

検針票の請求額と使用量から、電気代の単価 計算ツールで計算できます。

入力した内容は保存されますか?

保存されません。計算はすべてお使いのブラウザの中で行います。条件はページのURLに入るので、ブックマークや共有に使えます。

計算方法

  1. 市区町村から、建築研究所の区分表で省エネ基準の地域区分と年間の日射地域区分を決めます。
  2. 公的な計算方法(第十一章第二節)の、地域区分と日射地域区分ごとの1年分・1時間ごとの日射量と気温を使い、パネルの向き・傾きに当たる日射量を求めます。
  3. 公的な計算方法(第九章第一節 太陽光発電設備)で、パネルの温度による出力の低下、配線やパワコンの損失などの補正をして、1時間ごとの発電量を求め、月ごとに合計します。
  4. 家の電気を1時間ごとに求めます。家電・照明・換気は公的な計算方法(第十章・第六章・第五章)の標準的な家、エアコンは第四章第三節、エコキュートは第七章第四節です。
  5. 1時間ごとに発電量と家の電気の量の小さいほうを足して「家で使う電気」とし、残りを売電とします。買う電気の単価と売電単価を掛けて、年ごとの得を求めます。
  6. 設置費用(補助金を引いた額)と毎年の維持費の累計と、得の累計を比べて、元が取れる年を求めます。

前提条件と誤差

パネル結晶シリコン系、屋根と平行に載せる屋根置き形。影がかからない前提です。
日射量公的な計算方法の、その地域の標準的な1年分のデータです。年ごとの天候の違いは含みません。
設置費用初期値は2025年に設置された新築住宅の平均(28.9万円/kW)です。既築の住宅に後から付ける場合の金額は資料にないため、見積もりの総額を入れてください。資料には税込・税抜の明記がありません。
家で使う割合1時間ごとの発電量と家の電気の量の小さいほうを足しています。1時間の中での細かな変動(雲や家電のオン・オフ)は含まないため、実際より少し高めに出ることがあります。調理はガス(公的な計算方法の前提)です。エアコンの能力は部屋の広さから公的な計算方法の決め方で決め、効率は公的な計算方法の既定値です。
電気代買う電気の単価は1年を通して一定です。基本料金や、電気代の値上がり・値下がりは含みません。
含まないもの年ごとの出力の低下、蓄電池、屋根の工事や撤去の費用、固定資産税、お金の時間的な価値(割引)。

出典